拍手小話
 其の壱


「黒たんせんせー、オレねぇ黒様を見ると胸がドキドキするんだけど」


「何悪さしたんだお前」


 其の弐


「あとね、黒ぽんのこと考えると息がすごく苦しくなるよ」


「喘息持ちだったか?」


 其の参


「黒みーが優しくしてくれるとくらくらするしー」


「貧血じゃねえか。だから朝飯きちんと食って来いっつってるだろうが」


 其の四


「動機、息切れ、眩暈。不摂生な生活してんじゃねえのかよ。
いっぺん病院行ってちゃんとした検査受けて来い」


「わあv心配してくれてるんだー。やっさしーvv」


「生徒に示しがつかねえ」


 其の五


「病院に行ってもムダだよぉ。だって日本語でこう言うんだよねー。
『お医者様でも草津の湯でも治せない』って」



「『馬鹿は死んでも治らない』とも言うな」


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